こんにちは。
レースシムといっても、いまやその世界観や車の挙動は実車と変わりありません。
事実、プロのレーシングドライバーもシミュレーターでトレーニングしてるほどです。
僕がここ半年夢中になってるのは、「iRacin」です。
他に、コードマスターズのF1 シリーズや、ProjectCars、automobilistaなど、レーシングシミュレーターといえるソフトはいくつかありますが、どれも実車をイメージしている以上、さすがにこの水準になると車の挙動は基本的にどのソフトも同様といえるでしょう。
つまり、あるソフトで速く走れるなら他のソフトでも早く走れる。
もちろん、実車でも。ということになるのではないでしょうか。
車種を問わず、4輪車の走り方は基本的に一緒
車としての構造が同じなら、速く走るための方法も基本的に同じということです。
もちろん、例外もあります。
入門カテゴリーのレーシングカート
僕は若かりし頃、レーシングカートを経験しています。
レーシングカートは、後輪が一つのシャフトで繋がっていて、左右のタイヤの回転が常に同じなので、回転を制御するデフを装備した4輪車とは構造も走り方も異なります。
レーシングカートでは、ブレーキングはステアリングを切り始める(ターンイン)直前で終わらせて、ターンインとアクセルオンでリアをスライドさせながら曲がるというのが、速く走るためのコツになっています。
まずは車を止めて、次にアクセルオンと共に曲げていくイメージです。
4輪車はクリッピングポイントまではブレーキングできる
一方、デフを装備する4輪車の曲げ方は異なります。
デフがあるおかげで、ブレーキング中も多少のステアリング操作が可能なので、ブレーキ開始、ターンイン開始、そしてクリッピングポイントに到達するまでがブレーキングというイメージになります。
レーシングカート経験者の僕にとって、これが一番難しい部分でした。
速く走るためのブレーキングには3種類ある
- 急激に速度を落とすためのブレーキ
- 曲がる速度まで減速するためのブレーキ
- 車を曲げるためのブレーキ
1、急激に速度を落とすためのブレーキ
ストレートエンドなどで、コーナーに向かって一気に減速する際に用いるブレーキングです。
タイミングは、アクセルオフの瞬間。強いブレーキングで、車体の荷重がフロントに移動するまでのほんの一瞬間です。
おそらく、05~1秒くらいでしょうか。
一瞬だけガツン(70~80%)と踏む感じです。
フロントに荷重が移るまでのこの瞬間が最大の減速チャンスです。
2、曲がれる速度まで減速するためのブレーキ
1のブレーキは長くなるとフロントタイヤをロックさせてしまいます。
このタイミングでは、タイヤがロックしないギリギリのレベルまでブレーキを緩めます。
ペダルを踏む力は、1に比べて3~4割減(50%くらい)といった感じです。
1のブレーキングで前荷重を得たら次はフロントタイヤのグリップを活かしてターンインに必要な速度まで減速します。
このとき、まだステアリングは真っすぐです。
3、車を曲げるためのブレーキ
これが一番難しいですね。
2のブレーキを更に緩めるのと同時にステアリングを操作して切り込んでいきます。
コーナリング開始時に、ある程度の車速を残しておき、ブレーキを軽く(5~10%くらい)残しながらターンイン開始、クリッピングポイントのちょい手前でブレーキを終了してアクセルオン!
そして、クリッピングポイントをかすめるように加速していく!
フロント荷重でルーズになったリアを遠心力でうまく外側に振りながら、車体の向きをグイっと変えていくイメージです。
これは、ある程度の車速がないとできないのですが、ちょっとでも速すぎると曲がり切れずにコースオフで大幅にタイムロスしてしまします。
以上、これまでやってきて分かったことのブレーキング編でした。
iRacing F3 リプレイ
動画の1コーナーへの進入時が典型的な例です。ブレーキがうまうできたおかげで、かなりよいレースペースを保てています。