大家さんと僕を読んだきっかけ
僕がこの本を読んだのは、ケガで入院した際に会社の同僚が”暇つぶしに”とお見舞いで持ってきてくれたのがきっかけです。
実は僕、普段からほとんどテレビも見ないし、芸能人にもあまり興味を持っていないので、著者の矢部さんがお笑い芸人だということすら知りませんでした。
メモ
著者の矢部太郎さんはお笑いコンビ・カラテカのボケ担当をやられていて、俳優としても活躍されています。矢部太郎さんのお父さんは絵本作家のやべみつのりさん。僕も”ほねほねまん”という絵本を小さいころ読んだ記憶があります。
入院中とはいえ、ベットの上でブログなんかを書いていたので、別に暇をしていたわけではなかったんですが、せっかくのいただき物だったので読んでみることにしました。
といっても漫画ですからね、普段から読むのが遅いと馬鹿にされている僕でも、ほんの1時間足らずで読み終えることができました。
どんな本?
この物語は、矢部さんが一人暮らしの部屋を借りるために、物件探しをするところから始まります。
そして、ご高齢の大家さんが一人で住んでいる二世帯住宅家の物件を見つけ、その二階部分を借りることになるのですが、それから大家さんとの心温まるエピソードが始まっていきます。
僕はいま、両親とは離れて暮らしているので、普段お年寄りと関わることがほとんどなかったのですが、たまたま入院したことで同じ病棟のたくさんのお年寄りたちと触れ合う機会がありました。
そんな状況でこの本を読んだからなのか、お年寄りの方々の昔の人ならではの語彙の面白さに気づくことができたたり、はたまた自分自身のこれからの生き方を考えさせられたりと、貴重な体験をさせていただきました。
こんな方におすすめ
- ほっこり癒されたい人
- 普段、高齢者と関りが多い人
普段なにげなく聞き流してる昔の人が使う言葉は実は面白い
ごきげんよう!
大家さんがあいさつの時に使う言葉です。
いまどき、そんな言葉であいさつする人なんているんだ!?
ってそう、いまどきの人じゃないんですよね。
これだけで、大家さんの人柄やその上品さが伝わってくるような気がします。
エピソードの随所に「そういえば似たような雰囲気のお年寄りいたな~」と、身近な誰かと重ねて読み進めることができることも本書の特徴かもしれません。
身近なお年寄りとのもっと楽しく、そしてもっと優しくなれる本です。
まとめ
大家さんと僕は、4コマ漫画風のタッチでシンプルな線でかかれた読みやすい漫画です。
その、シンプルさのなかで、うまく状況や登場人物の表情を現して、読む人の心を捉えることができるのも、矢部太郎さんの才能なんでしょうね。
可愛らしい大家さんに思わずほっこりしてしまう、そんな素敵な漫画です。