こんにちは。
会社の同僚に80万かけて自宅にレーシングシミュレーター作ったと言ったら、目を丸くして驚かれました。
ゲームにそんなお金かけるなんて信じられない!?だそうです。。。笑
そんな同僚がある日、600万の外車を買ったんだそうです。
実用レベルなら300万も出せば十分いい車が買えるのに。
・・・つまり、少なく見積もっても残りの300万は趣味に費やしたお金ということですよね?
僕の80万の方がまだ可愛いじゃないか!笑
ということで、まぁ価値観は人それぞれなわけです。
僕もゲームに80万は高いと思う派ですが、しかし、レーシングシミュレーターに80万は高くないと思っている派でもあります。
そう、レースシムはもはやゲームではないと思ってるんです。笑
ちなみに、本当にリアルでレースをやろうと思ったら、時間もお金もとんでもなくかかりますからね。
走るためにいちいちサーキットに行かないといけないし、走行料、燃料費、タイヤなどの各種消耗品費、メンテナンス費と・・・
下位カテゴリーのレースでも、車両の購入費を含めると、初年度だけで1,000万くらいかかるんじゃないでしょうか?
その点、僕のシミュレーターは初期投資が80万で、あとは機械が動き続ける限りかかるのは電気代くらいです。
最近のシミュレーターは本当によくできていて、eスポーツとして本気で取り組んでる人もいますので張りあいもあります。
ここまで来たらもう実車に乗る必要はないのでは??と思えるくらいリアルなんです。
そんな今の環境に大満足な僕ですが、最近になって思うことがあります。
それは、
ぶっちゃけ、この環境もっと安く作れたな~
ということです。
僕がいま体験している没入感はそのままに、かつ、過剰性能と思える部分を削ぎ落したら一体いくらで構築できるんだろう?という視点から今回の記事を作成しました。
では、レーシングシミュレーターに必要な性能を備えた、ローコストパッケージを紹介していきます。
始めに:レーシングシミュレーター環境作りに必要なものとは
- ゲーミングPC
- ヘッドセット
- ゲーミングモニター3画面(トリプルディスプレイ)
- ハンコン(ステアリングホイール、ステアリング本体、ペダル)
- コクピット(ゲーミングチェア)
- キーボード、マウス
基本的にこの6点を揃えればOKです。
もちろん、それぞれ値段はピンキリで、安くしよう思ったら20万円台くらいから作ることができますが、性能も考慮して、いまの自分ならこれを買う!という推奨機器を順に紹介していきます。
ゲーミングPC:Lenovo Legion T530(参考価格13万円)
おすすめは、Thinkpadでお馴染みのレノボが、ゲーミングPCブランドとして立ち上げたLEGIONの「T530」です。
理由は簡単。めちゃくちゃコスパがいいからです!
こちら、秋葉原の某専門店なら、だいたい20万円前後で売られてるレベルの機種と同等スペックですが、LEGIONは他社と比べて価格が2~3割安い傾向があります。
当時、僕はハイエンドモデルの「T730」を約25万円で購入しましたが、結果、レースシムしかやらない僕にとって「T730」は豚に真珠・宝の持ち腐れでした。
iRacingとコードマスターズF1の推奨スペックは「i5」以上とされてますが、スペックを上げれば更にいいのか?というとそうではありません。
「i5以上でゲームが正常に動作する」と言っているだけで、それが7だろうが9だろうが、ただそれは動作環境があるというだけ。プレイには何の影響もありません。
「T530」は「T730」の廉価モデルですが、「インテル® Core™ i5-9400F プロセッサー」を搭載しており、iRacingとコードマスターズF1の推奨スペック要件を満たしています。
また、グラフィックボードは「NVIDIA® GeForce® GTX 1650」を搭載しており、トリプルディスプレイのシム環境に耐えうる性能を備えています。
価格はキャンペーン期間によって変動しますが、安い時なら13万円台で買えると思います。
ヘッドセット:Logicool G533 (参考価格1.5万円)
おすすめは、ロジクールのG533です。
ロジクールは、ゲーミングヘッドセットの老舗でコスパの良いモデルを多く出しています。
こちらはワイヤレスモデルですが、気にならないという人なら有線タイプにすると1万円以下でも購入できます。
僕が買ったゼンハイザーもワイヤレスモデルなのですが、結局いつも線は繋ぎっぱなしにしています。
線があると着脱のときに多少気にはなりますが、その程度です。さほど問題ではありません。
ロジクールのGシリーズを池袋の某電気店で試聴したことがあります。
正直言って音質や機能は僕のゼンハイザーと変わらず、軽さと着用感はむしろロジクールのほうが良かったような・・・悔しい!!
ちなみに僕が買ったのはこちら↓↓
ゲーミングモニター:MSI 湾曲 27インチ (参考価格3.3万円×3)
モニターは、高い没入感を得られるかどうかを決定する重要なアイテムだと思ってます。
おすすめは、MSIの湾曲27インチゲーミングモニター。
このゲーミングモニター、Amazonの評価を見てもらえると分かりますがかなりよい商品です。
MSIの湾曲27インチゲーミングモニターをおすすめする2つの理由
- モニター3枚を並べたときキレイなR角を作れる湾曲タイプである
- ベゼルが狭いためモニター同士のつなぎ目が気にならない
①モニター3枚を並べたときキレイなR角を作れる湾曲タイプである
本来、自分の視点からモニターまでの位置はすべて均一であるべきですが、平面モニターの場合はセンターとサイドで物理的な距離に違いが生じてしまいます。特に3画面になると、モニター同士のつなぎ目部分の遠さが気になります。
湾曲タイプを選ぶことで、見た目も実際の距離も限りなく滑らかにすることができると思います。
②ベゼルが狭いのでモニター同士のつなぎ目が気にならない
ベゼルとは、映像が映らない端っこのフレーム部分のことです。
マルチモニター環境では、どうしてもモニター同士のつなぎ目部分で、なにも映らない部分ができてしまいます。
ベゼル幅の狭いモニターを使うことで、何も映らない領域を極小化して没入感を高めることができます。
MSIのベゼル幅は最狭レベルの5ミリになっています。
参考画像(湾曲・ベゼル5ミリのトリプルディスプレイ環境)
なぜ27インチモニター推奨なのか
上の画像にある、僕のモニターは32インチです。
画像で見ると見栄えはいいですが、結果的にはこれ、ちょっと大きかったです。
シム環境のモニター位置は、目の位置から50~60cmが最適と言われています。
僕のは目の位置から60cmちょっとのところに設置してますが、これでも既にモニター上部と両サイドは視界から溢れています。
つまり、モニターが無駄にデカすぎたんです。
没入感を損なわず、かつ、無駄なく視点からの位置を最適化しつつ、かつ、重厚なモニタースタンドなしで取り付けできるサイズとは?
ということで27インチモニターを推奨しております。
ハンコン:Fanatec CSLセット+ロードセルキット(参考価格15万円)
ファナテック。
言わずと知れたハンコン界の最高峰メーカーです。
値段は高いですけど、ここは妥協せず思い切って手を伸ばすことをおすすめします。
ファナテック製品は機材の質感はもちろん、FFB(フォースフィードバック)の感触なども本当にリアルです。
ご紹介するのはファナテックの中で、入門モデルとされるCSLクラスになります。
これより上位モデルになると、FFBのフィードバックがダイレクトだったり、フォースが更に強くできたりといったアップグレードになるわけですが・・・
というか、上位モデルはフォースが強過ぎて腕折れます。クラッシュした時など、骨折しちゃうんじゃないかと思うくらいマジで怖いです。笑
FFBにはゲーム毎にファナテックの推奨設定があるのですが、それだと強すぎるので僕の知っている方は皆さん推奨設定の50~70%くらいのフォースに設定してます。
つまり、上位モデルを持つ必要はないわけです。
Fanatec CSL ステアリング・ペダルセット(参考価格12.5万円)
ペダルはアクセルとブレーキのみ。
レースシムの場合、クラッチを使わなくてもシフトチェンジはできますし、実際にクラッチ使って走ってる人をほとんど見たことないです。
シフトはステアリングホイールにパドルシフトがついています。
これだけでもプレイはできるのですが、リアルと速さを求めるため、ブレーキだけは以下のロードセルキットと交換します。
Fanatec ロードセルキット(参考価格2.5万円)
ロードセルブレーキとは
通常のブレーキペダルは、踏み込んだ量でブレーキ力をコントロールしますが、ロードセルの場合は、踏み込んだ時の強さでブレーキ力をコントロールします。
ロードセルブレーキにすると、スポーツカーやレーシングカーのブレーキと同じような操作感を得られるだけでなく、ブレーキの強弱を上手く使い分けられるようになります。
リアル、かつ、速く走るための必須アイテムです。
※尚、ロードセルブレーキと交換した元のブレーキペダルは、クラッチペダルとしてそのまま使うことができます。
僕が買った製品はこちら
CSWのステアリング・ペダルセット(参考価格23万円)
結局、僕はこのステアリングを一度も使ってません。もったいない。笑
下のステアリングを単品で購入して使っているためです。
CSW Formula V2(参考価格6万円)
ボタンが多いですが、今のところ全く使いこなせていません。笑
いまに思えば、別にこれじゃなくてもよかったかな・・・と思います。
コクピット:ロッソモデロ +モニターアーム(参考価格7万円)
ドライビングポジションも没入感を高める重要な要素です。
ステアリング・ペダルの位置、作りがしっかりしてグラつきがないか。
おすすめは、ロッソモデロGTD-RS。剛性とデザイン性が高く、値段も手ごろです。
レーシングシート:ロッソモデロ GTD-RS(参考価格6万円)
モニターアーム(参考価格1万円)
僕の買った製品はこちら
当時、僕は雰囲気優先でプレイシートF1を購入しました。
デザインも良くてこれはこれでよいのですが、機能に比べて値段が高すぎるのと、F1のポジションということで、身長173cmの僕でもかなり小さいというかキツイです。
長時間乗ると首と腰が痛くなります。
プレイシートF1(参考価格20万円)
プレイシートモニタースタンド(参考価格4万円)
キーボード・マウス(参考価格0.4万円)
おすすめは機器回りをスッキリさせるためワイヤレスタイプ。
それ以外の要件はありません。
キーボードとマウスは走行中に使うことはありませんので、普通の安いもので大丈夫です。
キーボード
マウス
まとめ
以上で、占めて46.8万円になりました。(高い!)
でも、僕は環境構築に80万かかりましたから、これでも上々でしょう。
改めて考えると、シム環境作るのって本当にお金かかりますね。。。
でも、ここまでやったらホントに凄い体験ができますよ!笑